骨はいつまで伸びる?成長スパートを見逃すな!
「寝る子は育つ」―。よく寝る子はすくすく育つという古くからのことわざは、近年の研究で科学的にも裏付けられています。骨の成長を促す「成長ホルモン」は、睡眠中に盛んに分泌されることが分かってきました。
成長期には、骨の両端にある骨端線※が活発に働き、骨が伸びていきますが、思春期の終わりに近づくと閉じはじめ、やがて完全に閉鎖されます。これが閉鎖線と呼ばれるもので、身長の伸びが止まる合図です。私たちの身長は、背骨や足の「骨の長さ」で決まりますが、骨の成長にはタイムリミットがあるのです。
※骨端線では、増殖した軟骨が骨に置き換わることで、骨が縦に伸びていきます

また、子どもの成長過程では、骨の成長が著しく、身長がぐんと伸びる時期が2回あります。1回目は乳幼児期(第一次性徴)で、2回目は思春期(第二次性徴)です。思春期には、男子は13.05歳で約10-12cm、女子は11.6歳で約8cmも身長が伸びます。
このような急激な伸びを見せる時期のことを「成長スパート」と呼びます。身長をしっかり伸ばすことの大きなポイントは、「成長スパート」のスタートを見逃さないことです。

丈夫な身体づくりを左右するのは骨の「質」
骨の成長を考えるうえで、骨の「長さ」だけでなく、骨の「質(骨密度)」を高めることも重要です。丈夫な身体をつくっている筋肉を支える土台となるのが、骨だからです。骨量が十分に蓄えられていると、骨折や将来的な骨粗しょう症のリスク低減にもつながります。骨密度は、20歳前後でピークを迎えたのち、それ以降は、加齢や生活習慣によって徐々に減少していくとされています。

骨貯金とは?―成長期の”今”こそ、未来への投資を―
そこでお子さんの大切な身体づくりのために実践したいのが、「骨貯金」です。骨量がピークを迎える成長期のゴールデンタイムに、いかに骨を貯金できるかが、将来のお子さんの丈夫な身体づくりを左右します。骨の成長のピークを理解したうえで、毎日コツコツと骨貯金に取り組んでいきたいところです。

骨貯金 3つのススメ―成長期に気をつけたい健康習慣ー
ここでは、骨貯金のために成長期に気をつけたい生活習慣として、3つのポイントをご紹介します。

【コツコツ骨貯金1】 カルシウムを中心にバランスのとれた食事を!
骨の主成分であり、成長期の子どもの身体をつくる上で欠かせない栄養素がカルシウムです。牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品が代表的ですが、小魚や豆腐・納豆などの大豆製品、小松菜などの野菜類や海藻などにも多く含まれています。
また、丈夫な骨を作るためには、カルシウムだけではなく、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウム、たんぱく質など、骨の材料と接着剤になる栄養素をバランスよく摂ることが大切です。
【コツコツ骨貯金2】 日光を浴びて、適度な運動習慣を!
骨の強化には、適度な運動が欠かせません。骨は負荷をかけて刺激を与えることで、骨をつくる骨芽細胞が活性化させ、骨の形成を促すことができます。
また、通学や屋外での遊びなど、1日15分程度の屋外活動の時間も、骨貯金に貢献できます。食事だけでなく、日光(紫外線)を浴びることによっても、ビタミンDを簡単に補給することができます。ビタミンDは、体内で合成できる唯一のビタミンです。
【コツコツ骨貯金3】 十分な睡眠時間を確保しよう!
骨の成長を促す成長ホルモンは、睡眠中に盛んに分泌されます。特に、就寝してからすぐにしっかりとした深い眠りをとることが重要と言われています。
次回の記事では、「骨を作るだけでない、カルシウムの果たす役割」について解説していきます。

監修:佐藤 彩香(株式会社 白寿生科学研究所 管理栄養士)
管理栄養士、睡眠健康指導士。企業や保育園で栄養カウンセリング、献立作成、栄養計算、店舗運営を経験し、その後独立。実践型の栄養サポートを行い、プロアスリート~スポーツキッズはもちろんダイエット希望や体質改善希望の方など累計一万人を超える人々と関わる。現在はアスリート栄養サポート、専門学校非常勤講師、セミナー講師、レシピ開発なども行いながら、「あなたのかかりつけ栄養士」として活動。
毎日の骨貯金に高カルシウム飲料「カルロン」を
成長期は「今しかない」タイミング。毎日の生活にちょっとした工夫を加えて、骨の健康を意識した生活を始めたいところです。しかし、毎日、十分なカルシウムな摂取できるような献立を考えるも大変。
そんな時に、ご検討いただきたいのが「カルロン」です!カルロンは、1本でカルシウム300mgを補給できる高カルシウム飲料で、常温保存・手軽に持ち歩き可能で、味も子どもが好みやすく、毎日コツコツとカルシウム習慣を続けやすい商品です。食事にプラスするだけで、不足しがちなカルシウム補給がぐんとラクになります。
子どもの成長期はあっという間。“ゴールデンタイム”の今だからこそできることを、できることからはじめてみませんか?
